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2016年02月14日
初めての現場サポートで意識すること
初めてサポートに行った時にどうすればいいのか悩んでいる方は多いと思います。
今回は初回のサポート時に私が意識していることをお伝えします。
関西を中心に活動しております、藤田友和です。
「依頼内容の把握」
サポートに入るにはまず依頼がないと始まりません。
指導者や選手、時には保護者の方からある依頼内容を簡単にまとめると、
- ケガをしている選手が多いからどうにかしてほしい
- トレーニング方法が分からないからトレーニング指導をしてほしい
- パフォーマンスアップをしてほしい
- 全然知識がないから全てお任せします etc
上記以外にも多岐に渡りますがほとんどがこのような内容だと思います。
依頼のあった内容をしっかりと理解し整理しなければ、提供できるものが全く意味のないことになるのでとても重要なことです。またここで自分の立ち位置も確認することが重要です。
まずは競技を勉強しどのような動きが必要なのか、どのようなケガが多いと言われているのか、どのようなトレーニングが推奨されているのか、などは最低限調べて行くのは当たり前です。
実際の現場に行ってからは(現場に行く前に連絡を取り合うことを多い)、しっかりと話を詰めることが重要です。(求められていることの理解・整理)
「ケガをしている選手が多いからどうにかしてほしい」という依頼を例にしてみます。今回は学生スポーツという前提で話を進めていきます。
- ケガをしている選手はどれくらいいるのか
- ケガの種類は何なのか(傷害?障害?)
- ケガの部位はどこが多いのか
- どういう時にケガが多いのか(試合中、練習中、トレーニング中)
- ケガをする時期は(春夏秋冬、大会前トレーニング期)
- ケガをしている学年もしくは年齢は
- ケガをした時にチームとして関わりのある病院やクリニックはあるのか
- ウォーミングアップやクーリングダウンはどんなことをしているのか
- トレーニングはどのようなことをしているのか(内容、頻度)
- チームの雰囲気
- 指導者や保護者の方々の雰囲気、熱意
- チームのレベル
- 伝統あるチームか新設チームなのか
- 指導者の指導年数
上記の内容を聞くだけで大まかな予測を立てることは可能です。ウォーミングアップやクーリングダウン、トレーニングは話を聞くだけでなく実際に観る事が重要です。(練習場面もしっかり観る)
「礼儀」
現場での姿勢や行動は非常に重要で、私が一番大切にしているところです。
まずは「礼儀」です。
皆さんはしっかりと「礼儀」特に「あいさつ」ができていると自信をもっていえますか?
恥ずかしながら昔のことを思い出すと私は自信をもってできていると言えませんでした。
無意識のうちに上下関係(学生相手だとトレーナーが上で学生が下と)を勝手に構築してしまっていたのだと今振り返ると思います。
しかし今は自信をもってできていると言えます。
私が意識して行っていることを紹介しますので少しでも参考になれば幸いです。
- 相手の方向に身体を向けて目を見る
- しっかりと止まって行う
- 立って行う
- カバンをおろす(背負ったままは問題外)
- しっかり声を出す
- 帽子をとる
当たり前だと思われる方も多いと思いますが、再度ご自身の行動を見直してみてください。無意識のうちに疎かになっていることがあると思います。
トレーナーは技術や知識も重要ですが、それは人間性・人格があった上でこそのものだと思います。
「AEDの確認」
トレーナーとして現場に出るということは応急処置や心肺蘇生はできて当たり前です。そのためにAEDがどこにあるのかを確認することは必須です。学校では職員室や体育教官室、体育館では入り口などに設置しています。分からなければ指導者に確認するということを徹底してください。
これはこの時だけではなく日常から意識(お店に入ったらAEDや非常口はどこかなど)しておくことで解決できます。
「まとめ」
今回お伝えしたことは当たり前だと思われていることがほとんどだと思います。
しかし慣れてくると疎かになる部分でもあるため、自分自身の行動を再度見つめ直していただくきっかけになればと思います。
当たり前のことを当たり前にやることが人間力・人格の向上に繋がり、それがトレーナーとしての質の向上にも繋がると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。