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2014年11月19日
ハムストリングスが硬いと大腰筋が機能しない!
今回は大腰筋を機能的に使わせるための大前提の要素を1つお話します。合わせて具体的な評価方法も踏まえてお伝えします。
JARTAトレーナーの吉田です。
大腰筋がハイパフォーマンスにつながることは以前こちらのブログのテーマにあげました。
参照)ハイパフォーマンスに欠かせない裏転子と大腰筋の関係
結論から申し上げますと、ハムストリングスが働かないと大腰筋は機能しません。
なぜハムストリングスの柔軟性が大腰筋のハイパフォーマンスに必要か
大腰筋を使うためには、反対側の拮抗筋であるハムストリングスの柔軟性が非常に重要になります。
ハムストリングスが硬くなっていれば、骨盤を後傾させて十分な骨盤運動が行えず、大腰筋の位置は固定され、遠心性だけで使われてしまいます。
この状態でいくら大腰筋のトレーニングを行っても効果は現れません。言うなれば、お菓子を食べながらダイエットをしているようなものです。
ではハムストリングスの柔軟性をどのように評価すれば良いでしょうか。
具体的なハムストリングスの評価方法
ハムストリングスの柔軟性の評価としてはどんな方法が考えられるでしょうか。
たとえば、前屈やSLRなどがあると思います。
ただし前屈でのハムストリングスの柔軟性評価は、非常に代償しやすいです。肩甲骨の柔軟性や脊柱の柔軟性があれば前屈は意外と簡単に手がつくものです。
ではSLRでハムストリングスの評価を行うか。 これも間違いではありませんが、他動的にハムストリングスが伸ばされるだけなのであまり機能的な評価とは言えません。
私が現場で多用しているのは、「長座位」での評価です。
きっちりとした長座位をとれるかどうかを評価します。
- 床に対して骨盤が垂直になって、その上に肋骨がまっすぐの乗れること
- 加えて頭部も骨盤とほぼ垂直位置になっていること
- この状態から足関節背屈させ膝の伸展が出来ること
これがスポーツ選手に要求する長座位(ハムストリングスの柔軟性)です。
遠心的にハムストリングスが収縮した状態で骨盤を直立化することが出来れば、大腰筋を使用するにあたってのハムストリングスの柔軟性としては良好です。
まとめ
今回は「大腰筋を使用する際のハムストリングスの柔軟性」というテーマでした。
明日から実際現場で試してみてください。おそらくほとんどのスポーツ選手がこの長座位をとることが難しいです。それだけスポーツをする身体の前提条件が整っていない選手が多いのです。
みなさんからも「こんな評価を使っている」などありましたらコメントから投稿お願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。