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2016年05月02日
レフ度の高い立甲のポイントとは?
本日は、ベーシックセミナーで学ぶ立甲についてのポイントをお伝えします。
JARTA認定スポーツトレーナーの田中紀行です。
最近の印象として立甲というキーワードの認知度が上がり、多くの方の認識の中で立甲が根付いてきているように思います。
ただ、習得するにあたりレフにトレーニングをすることが大前提であるため、レフ度を高めた立甲を目指さなくてはいけません。
では、レフ度の高い立甲とはどのようなものでしょうか?
立甲のポイントと共にお伝えしたいと思います。
【5つの習得意義の復習】
- いかなる肩のポジションにおいても0ポジションをキープできる
⇒肩甲上腕関節の負担軽減:上肢を使用するスポーツには必須
- 上肢のスピードと正確性を確立できる
⇒スピードだけで精度が低い、正確だけど遅いでは高いパフォーマンスとは言えません。
野球で球が速くコントロールが良いピッチャーとスピードだけのノーコンピッチャーの違いです。
- 肩甲骨と胸郭の機能的分化を促通する
⇒肩甲胸郭関節の動きを促通できることでRSSC(回旋系伸張反射)を賦活しやすく、肋骨や脊柱の可動性も確保しやすい。
RSSCの関連記事:http://jarta.jp/conditioning/4557/
- 力んで肩があがることを抑制する
⇒対人スポーツでは相手に動きを読ませないために重要なスキル
- 施術においても施術者の力源が相手に伝わりにくい
⇒力源を捉えさせないことにより受ける側に余分な緊張を与えない
これらの5つの習得意義を理解し獲得すればハイパフォーマンスのポイントを押さえたことになります。
【立甲に多い間違いとは?】
タイトルにも書いたようにレフ度が高いことが重要になります。
形だけに捉われてラフな状態の立甲ではハイパフォーマンスになりません。
レフ度の高い立甲の何よりお手本はチーターです。
(出典cathosana.exblog.jp)
写真からわかるレフなポイントをいくつか見てみましょう。
- 頭の位置が安定して無駄な緊張がない
- 肩甲骨がしっかりと立っている
- 背骨の硬さがなくしっかりとしなっている
- 肩の位置と股関節の位置が水平面上一致している
- 股関節中心を捉えてハムストリングスがしっかり効いている
チーターにとって獲物を狩るための最速スピードを可能にするには、これらの要素を同時に発揮しなくてはいけません。それではじめてハントが可能となります。
チーターにとっては一つの要素が欠けても動物界で生きていけなくなります。
人間におけるハイパフォーマンスも同様でスポーツ場面における立甲も同時にいくつかの要素が発揮できて初めてレフ度の高い立甲となります。
是非ともレフ度の高い立甲を目指してください。
立甲のワークが学べるベーシックセミナーも全国で随時開催しています。
ご興味のある方はベーシックセミナーの詳細内容や各地域の開催日程をチェックしてください。
ベーシックセミナー
最後までお読みいただきありがとうございました。