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2016年02月05日

あのトレーニングは、難しいことではありません。

先日、ジャイアンツの鈴木選手のトレーニングについてネットニュースで記事になっていました。
記事の画像をみて、真似をする方は多いでしょう。
http://www.hochi.co.jp/giants/20160129-OHT1T50050.html
(上記URLはスポーツ報知記事より引用)
 
トレーニングに至らず、ただの「真似事」で終わらせないために、このトレーニングのポイントをいくつかご紹介いたします。
JARTA認定講師の高塚です。

 
記事の画像で、鈴木選手は膝を上腕部に当てて、両腕のみで全体重を支え、姿勢を保持するトレーニングを行っています。さらに、そこから片側の下肢を伸展しながら保持するという難易度を上げたパターンです。
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このトレーニングはJARTAでは「クレーン」と呼ばれるトレーニングの発展系です。ヨガのポーズでも似たようなポーズが多くあります。
 
 
同じことが単にできるか、できないかという次元で話をしていても実際のパフォーマンスにはつながりにくいトレーニングです。
 
 
しかし、上肢だけに限らず全身のトレーニングとして非常に重要な要素が含まれていることは確かです。
 
 
初めてこのトレーニングを行った人の多くは、膝を当てている上腕が痛くてうまく荷重をかけることができないと言います。
 
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その原因で、多いパターンとしては、
 
 
大腰筋が機能しにくい条件で行ってしまっていることが上げられます。
 
 
それはなぜか。
 
 
伸筋(頚部、腰背部など)が優位になり、胸腰椎がかたまる。
 
 
肩がすくまり、前鋸筋(脇肘の意識)が機能しない。などがあります。
 
 
 
大腰筋が機能してくると。
 
 
屈筋が優位となり、腰部が上から持ち上げられるような感覚が得られ、力みにくくなります。そして、上腕部にかかる負担も軽減されてきます。
 
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鈴木選手は、このトレーニングについて「きつくない。簡単。気持ちよくやっている。」とコメントしています。
 
 
このコメントを聞く限り、鈴木選手は大腰筋がしっかりと機能した状態でトレーニングを行えていることは間違いなさそうです。
 
 
このトレーニングで、大腰筋を機能させるポイントは、
 
 
「内的認識力」を働かせながら行う。
→重心感知、鳩尾・脇肘の意識など自分で認識し、コントロールしながら行う。
 
 
いかに楽をするか。
→力まさると、前述したように伸筋が優位になるため、余計な緊張は抜く。
 
 
大腰筋を働かせやすい前提条件を作るためにはこのトレーニングを多く行うよりも、他のセンタリングトレーニングやアシストトレーニングを併用していくことをおすすめします。
 
 
結果的に、このトレーニングの質も向上してくるはずです。
JARTAでは、アドバンス1にて「クレーン」を学べます。
最後までお読みいただきありがとうございました。