パフォーマンスアップに不可欠な2つの前提条件

パフォーマンスアップに不可欠な
2つの前提条件

専門知識>> ★★☆

講師:中野 崇

株式会社JARTA international 代表取締役
JARTA 代表
JARTAピークパフォーマンスカレッジ 学長
理学療法士/小学校教員/特別支援学校教員
APF(Accademia Preparatori Fisici)
SOCIO ONORATO

■著書
最強の身体能力/プロが学ぶ脱力スキル(かんき出版)
最強の回復能力/プロが学ぶリカバリースキル(かんき出版)
ハイ・パフォーマンス理論(晶文社)
40代からの脱力トレーニング(大和書房)
最強の身体操作/プロが学ぶ連動スキル(かんき出版)

料金

■講義編
9,570円(税込)

内容詳細

パフォーマンスを高めるうえで見落とされがちですが、「前提条件の違い」は、やるべきことの優先順位を根本から変えてしまいます。
同じ出来事であっても、どの前提で捉えるかによって、分析も対策もまったく別物になります。
スポーツにおける前提条件は、大きく二つに分けて考えることができます。

一つ目は、変動する前提条件です。これは試合ごとに変わる要素で、気候、相手、会場、状況などが該当します。
これらへの捉え方や対応を誤ると、本来の力を発揮できないばかりか、精神的にも不利な状態に陥ります。
また、この前提の置き方はトレーニングや問題解決手段の選択にも直接影響します。
たとえば、シュートミスという同じ現象でも、「普段は高確率で決めている選手」なのか、「これまでほとんど成功していない選手」なのかで、原因の見立てと対策は完全に変わります。前提が違えば、取るべき手段も変わるということです。前提を確認せずに対策を打つことは、効率の悪い努力になりやすいのです。

二つ目は、不変の前提条件です。
これは競技を行ううえで変わらない要素であり、代表的なものが競技の発祥背景です。
どの国で生まれ、どのような文化や価値観、生活様式の中で形づくられたのかは、その競技の身体操作に強く影響します。
スポーツは本来娯楽であり、特別な訓練をしなくても「楽に」「自然に」できる動きが基盤になっています。
つまり、その文化圏の人にとって当たり前の動きが、最も合理的な動作パターンとして競技に組み込まれているのです。

たとえば、サッカーは高重心的な文化圏で生まれた競技です。
それを、安定を重視しやすい低重心的な身体感覚を持つ日本人が行う場合、前提条件のズレが生じます。
この点を無視したトレーニングは、相撲を教える際に腰を落とすことを指導しないのと同じようなものです。

このワークアウトは、変動前提と不変前提の両方を整理し、パフォーマンス向上を考えるうえで欠かせない「前提条件の捉え方」そのものを、具体例を交えて解説していきます。技術や筋力の前に、まず何を前提として見るべきか。その視点を明確にする内容です。