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2018年05月04日
腕組みを解くには
「圧倒的な手本を見せる必要がある」
JARTAでは選手にトレーニングを指導する際、スポーツトレーナー自身がトレーニングの手本を示すことを重要視しています。
ただの手本ではなく圧倒的な手本です。
神奈川で活動する認定スポーツトレーナー岡元祐樹です。
春になり、サポートする高校サッカー部に新1年生が入部してきました。
「なるべく早い段階からトレーニング指導をやっておいてほしい」
という監督の要望で、早速1年生の指導に入ることになりました。
その最初の自己紹介の最中、ある選手の態度が目に入りました。
腕組みをしながら私の話を聞いているのです。
口頭で注意することもできましたが、私はあえてそれをしませんでした。
トレーニング指導後、最後のまとめの話をしている際、先程の選手の腕組みは解かれていました。
自分のトレーニングの手本が上手くいったのだと感じました。
【腕を組む選手の心理とは】
目上の人の話を聴く際、聴く側が腕組みをするのは失礼に当たります。
スポーツ界のみならず、一般社会でもこのような態度は好まれません。
腕組みをする人の心理状態には
『防衛反応』や『拒絶反応』があると言われています。 ※その他もあります
選手目線で考えると
「高校生になり、新しく入ったサッカー部の初めて会う指導者。この人はどんな人なのか?信頼できる人なのか?」
という心理が少なからず働いていると推察されます。
「腕組みは失礼だから止めなさい」
とすぐに口頭で注意するのもシンプルな方法で有効な場面もあります。
しかし自分は今回依頼された『コモドドラゴン』というトレーニングの手本で自分がどのような人間か示し、選手の警戒心を解こうと思いました。
コモドドラゴンの効果や型を説明し、手本を見せながらクオリティの高め方を指導します。
そして選手と同じ距離・本数を行い、全く息が切れていない姿を見せるのです。
【自分を高めることで選手を高める】
私がJARTAの概念で一番好きなところは
スポーツトレーナー自身の鍛錬が、サポートする選手のパフォーマンスを向上させる
という考え方です。
この概念がないと、JARTAはただ珍しいトレーニングを知っているだけの集団になってしまいます。
トレーニングの紹介しかできない人に、選手は敬意を払ってくれるでしょうか?
そうならないための実践として、圧倒的なトレーニングの手本を提示します。
【チームに良い影響を与えるには】
今回はトレーニングの手本を示すことで選手との距離を縮めました。
トレーニングの手本を見せる。
さらには人としての手本を見せる。
チームに良い影響を与えるスポーツトレーナーになるには、自身の努力とその結果を選手に示す必要があるのではないでしょうか?
腕を組んでトレーニングを見ているだけでは足りません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
JARTA公式HP
http://jarta.jp