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2016年01月04日

認定スポーツトレーナーヒストリー / 森宜裕

はじめまして、JARTA認定スポーツトレーナーの森宜裕と申します。
現在は、滋賀県のスポーツ整形外科クリニックにて理学療法士として働きつつ、県立高校ラグビー部やフィールドホッケーU16日本代表のトレーナーとして活動しています。
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理学療法士の他に、日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格を持ち、応急処置やテーピングなども対応しています。
 
4396gというなかなかの大きさで生まれた私は、分娩麻痺により左腕が全く動かなかったそうです。
中学2年生の時に父からそのことを聞き、リハビリをしているときの写真を見せてもらいました。
今まで自由に動いてきた自分の身体が急に不思議なものに感じられたと同時に、リハビリは人の可能性を大きく広げることができるものだと感動しました。
そのときから自分は理学療法士になって、動くことができるようになった腕で、多くの人の可能性を広げたいと思うようになりました。
 
スポーツとほとんど関わりのなかった前職場を辞め、日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得しようと決意したのが2011年のことでした。
2年間の専門学校の生活の中で今までおぼろげに描いていたスポーツ現場での仕事、役割などを経験しました。
現場での仕事を経験していると、トレーナーとは様々な要望に多面的に応えていく必要があるということを強く感じました。
トレーナーの役割として、外傷・障害の予防、救急処置、リハビリ、コンディショニング、測定と評価、健康管理、組織運営、など様々なことが挙げることができますが、現場ごとに求められること、期待されていることが大きく異なり戸惑うことも多くありました。
ただ、全ての役割の中で私が共通しているなと感じ、一番大切にしていてやりがいを感じることは、教育的指導を行うということです。
 
教育とはその場で答えを導くだけでなく、上達の仕方・成長の仕方を示し、伝えて時間をかけて育てていくものだと思います。選手たちが勝手に上手くなるように仕向けて「待つ」という作業がとても大事です。
トレーニングにしても、身体のケアなどのコンディショニングにしても、やり方や効果を伝えて終わりでは、選手の成長は望めません。
今や新しいトレーニング手法や器具、身体に関する多くの情報が飛び交う時代です。トレーナーがただ単にこれらを仕入れてきて選手に卸すだけのセールスマンになってはならない、と私は考えています。
選手が、トレーナーさんからいいトレーニングを教えてもらった、マッサージしてもらって体が軽くなった、という風に感じることは決して悪くはないことです。
しかし、それ以上に「自分にはこんなにもパフォーマンスが向上する伸び代が残されている」と感じさせること、意識を変え・行動を変え・習慣を変えるように仕向けること、そのような教育的な関わり方がスポーツトレーナーの仕事として、私が大切にしていきたいことです。
 
目の前の選手に、チームに全力を注ぐこと。
「どんな手段を用いてでも」選手のパフォーマンスアップに貢献できること。
これらを成し遂げ、今後も滋賀、関西そして日本のスポーツ界のために貢献していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。