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2019年08月12日

天国と地獄 / 2019年インターハイ帯同報告〜高松中央高校空手道〜

文:赤山僚輔

南部九州地方にて2019年インターハイが各地で各種目が熱戦を繰り広げています。
JARTA認定スポーツトレーナーの中にも複数人が多くの競技で帯同をしておりました。
サッカーやバレーボール、ソフトテニス競技など。
今回は私が8月7日から12日まで帯同してきました、空手道競技の帯同報告を簡単ではありますがさせていただきます。
今回インターハイ帯同した高松中央高校空手道部は男子が2年前にインターハイ初優勝、去年は準優勝。
女子は昨年は3位ですが、今年の主要な全国大会で2回日本一になっており今大会は男女での優勝を目標に準備をすすめてきました。
そして私自身も彼らが1年生の時から関わり、試合帯同は今回が初めてでした。
大会期間中はウォーミングアップやクールダウンの指導、選手のコンディショニング、試合に臨むまでのルーティーンの指導や心構えなどメンタルの観点での指導も行ってきました。
どの高校も最後の夏にかける思いは強く、連日厳しい戦いが続きました。
そして、私自身も最終日である昨日、まさに選手の天国と地獄の姿を直面することとなりました。
3冠を疑わずして臨んだ女子は準決勝で勝敗は同率ながらもポイント差での敗退という幕切れとなりました。

呆然とする選手、泣き崩れる選手、空手道は監督、選手以外は観客席からの応援の為、私はそれを少し離れたところからみていました。
現実を受け入れるのに時間は待った無し。
まだその状況を受け入れられないままに、すぐに男子の準決勝が始まりました。
相手は昨年の決勝で敗れた相手。
予想通りの混戦になりました。
大将戦を前にして8点差あけられなければ負けないという圧倒的に優位な展開にも関わらず。
8点差で敗れて代表戦に突入するというドラマのような展開になりました。
結果は代表戦で勝利するも決勝に向けて不安要素の残る試合となりました。

決勝に向けては少し時間があるので、これまでの悪い流れを断つようにリセットする為の時間をとりました。
しっかりと気持ちを切り替えることができた選手達は決勝戦ではこれまでで最高のパフォーマンスを発揮して最高の結果を出してくれました。
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第46回全国高等学校空手道選手権大会
(公益財団法人、全国高等学校体育連盟HPより)

そして、私自身スポーツトレーナーをして初めて胴上げをしてもらうという経験をさせてもらいました。

もちろん嬉しい経験でしたが、全員の選手に対して最高のパフォーマンスを発揮させてあげられなかった思いが今日も思考を巡っています。
この景色をみた下級生が来年、群馬の地でアベック優勝が果たせるようにまた一緒にトレーニングをしていきたいと思います。
選手とともに過ごす、熱い日々は最後の沖縄の暑い日差しが一生忘れない記憶として身体に染み込ませてくれました。
また良い報告ができるように日々に向き合っていきたいと思います。

最後になりました、応援くださった全ての方々にこの場を借りて感謝いたします。
本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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