NEWS(最新情報)

2017年03月11日

トレーニングを継続してもらうためのポイント

いつもJARTA公式ブログをご覧いただきありがとうございます。
長野県で活動している認定講師の百瀬正浩です。
皆さん、選手と向き合う上で以下のような悩みはないでしょうか?
「なかなか伝えた自主トレーニングやセルフケアを選手に行って貰えない…。」

これはスポーツの現場に限らず、病院や高齢者施設を勤務されている方々も少なからず同じ悩みの経験があるのではないでしょうか。
 
私たちトレーナーが選手と直接向き合える時間は非常に限られており、専属トレーナーではない限り、四六時中アドバイスができる状態にはありません。
 
そのため、選手のニーズに応えるべくパフォーマンスアップを図っていくためには、私たちトレーナーが直接関われない時でも、いかに『自主トレーニング』や『セルフケア』を行えるかが、非常に重要なポイントとなります。
 
では実際に『自主トレーニング』や『セルフトケア』を伝えればしっかりと取り組んでもらえるかと言うと、なかなかそう簡単にはいきません。
 
ここで、私が現場や選手との関わりでどのような工夫をしているのかを一例としてご紹介したいと思います。
 

 

伝えればやって貰えると思っている勘違い!!

私は以前、特に工夫をせずトレーニングやセルフケアを選手達に淡々と指導していました。
それで取り組んでくれる選手は正直ひと握りです。
実際は、大多数の選手が次会う時に確認すると「すいません、なかなかできていません。」や「それなりにやっています。」など、曖昧な返答が多かったのです。
 
それもそのはず、選手も皆それぞれの生活習慣やリズムを持っているため、しっかりとした意志を持たないと、「やらなきゃ!」と思い行動には移りません。
ただ伝えるだけでは自身でのトレーニングやセルフケアの実施には繋がりにくいのです。
 

ではどのような工夫をすればいいのか?

では普段私はどのような工夫をしているのか。
全ては挙げきれませんが、何点かをご紹介したいと思います。
 

直接指導時のポイント

選手やチームへの直接指導のポイントは、どのようにスケジュールを組み立てるかが重要です。
漠然と介入を開始し、時間が来たから漠然と終えるのだけは絶対にいけません。
 
初回であれば序盤にしっかりとニーズを確認し、方向性(その日の流れ)を明確にした上で開始します。
2回目以降の関わりであれば前回の確認と、その日までのトレーニング・セルフケアの実施状況を必ず確認し、初回同様に方向性(その日の流れ)を明確にした上で開始します。
 
中盤では実際にトレーニング・セルフケア等の指導です。
ここではどの内容をチョイスするかも大切ですが、それを行うことでその選手にどのようなことが競技の中で期待できるのかをきちんと説明します。
明確なメリットがないと、なかなか選手の心は動きません。
 
そして終盤です。
ここで大事なのがしっかりと『まとめ』を行うことです。
「じゃあさっき伝えたことを次回までやってみよう。」と淡々と終えるのではなく、その日の関わりをダイジェストで復習しましょう。
どういう目的で、何をやり、何が期待できるのか。
覚えているのかを、選手の口から聞くようにして確認するといいと思います。
 
ここでもう一つ重要な点があります。
それは、日常生活や自分が関われない練習・試合の際に、実際にどのようにトレーニング・セルフケアを行っていけるのかを、具体的に説明しイメージさせてあげることです。
途中もお伝えしましたが、皆それぞれ生活習慣を持っています。
例えば、「夕食を食べる前に10分やろう。」や「練習の中で自分の順番を待つ間。」など具体的にどの場面に行えるのかを、イメージさせながら説明します。
最後に次回確認する旨を忘れずに伝えます。
 

複数人で目標を共有

例えば、何かを行う時に一人では途中で投げ出してしまっても、複数人であればお互いの存在が励みになり、きちんと最後まで達成できた経験はないでしょうか。
こうした2人以上が同じ目標のもとに集まることをマスターマインドと呼びます。
一人の選手との関わりだと難しいかもしれませんが、チームに対して指導を行っていく際は、例えば3~4人のグループごとにトレーニング・セルフケアが行えているかを確認してもらいます。
そのグループの誰か一人が達成することで、他のメンバーにいい刺激もになるため、継続したトレーニング・セルフケアの実施に繋がります。
 

SNSの活用

例えば、一度の選手との関わりから次回までが長く時間が空いてしまう可能性があります。
せっかく意識が高まっても、時間とともに熱が冷めてきてしまうことは往々にしてあり得ます。
そこで、SNSなどを利用して選手との接触頻度を上げます。
もちろん必ず必要があるわけではありませんが、選手が疑問に思った時に放置することなく、すぐに聞ける環境を作っておくことはとても重要なことです。
心配であればこちらから問いかけるのもいいと思います。
 

 

まとめ

ただトレーニング・セルフケアの方法を選手に伝えただけでは、なかなか実際に行動には移りません。
ではそれは選手が悪いのでしょうか?
いいえ、その選手がトレーニング・セルフケアを行えなかった場合、それは間違いなくトレーナーの力不足と考えましょう。
ここでご紹介した方法はあくまで一部ですが、いろいろな工夫をし、選手に伝えていけば継続したトレーニング・セルフケアの実施に繋がると思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。