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2017年04月02日

スポーツの動作分析が苦手だと思う人だけ目を通してください。

スポーツの動作分析は得意ですか?
 
自信を持って、「得意です。」と答えられる方は時間の無駄になりますので、これ以上読み進めるのはおやめ下さい。
 
もし少しでも動作分析が苦手だと思われるようでしたら、私の経験が役に立つかもしれません。
 
JARTA認定講師の松田純一です。
 
スポーツ動作の分析は非常に困難だと言われています。
しかし、スポーツ選手のパフォーマンスを向上させていく上で、最も重要なことは「自分の目で見て」動作を分析することです。
動作が分析できていなければ、何が問題で、何を改善させればパフォーマンスが向上するのかが的確に指導できないことは言うまでもありません。
 
これはJARTAベーシックセミナーの資料最終ページに書かれている言葉です。
 
ここまで読み進められている方は、動作分析に少しでも不安を覚える方だと思います。
 
過去の自分もこんなことを思っていました。
 
・他のトレーナーの動作分析と自分の動作分析が違っているけど大丈夫だろうか…。
・そもそも選手の動作が早すぎてよく分からない…。
・他のトレーナー達はどうやって上達したんだろう…。 等々
 
何事もそうですが、最初から熟練した人はいないので着実に積み上げていくしかありません。
 
今回は私が初心に行なっていた、動作分析を上達させるための取り組みを紹介させていただきます。

【いきなりトッププレイヤーの動作分析は難しいかもしれない】

今は試合会場に足を運ばなくても、テレビやYouTubeを活用すればトッププレイヤーの動きを何度も繰り返し分析することが可能です。
 
本当に便利な時代です。
 
しかし、トッププレイヤー同士の試合を分析して、どの選手も凄いパフォーマンスだということは分かるけど、どの動作に優劣があり勝者が決まったのかよく分からなくないですか?
 
何故ならトッププレイヤーの試合はどちらも素晴らしいパフォーマンスを発揮しており、ほんの少しの差で勝者が決まっていることが多いからです。
 
もちろんその少しの差を分析することが非常に重要なことですが、それが難しいのです。

 

【試合のレベルを下げて動作分析をしてみる】

前述の理由から、慣れないうちは試合のレベルを下げて動作分析に取り組むことを提案します。
 
検索してみると分かるのですが、どのスポーツも一般の大会は身近で頻回に行われています。
 
これらの大会はテレビやYouTubeで流されることは少ないので、まずは足を運んでみてください。
 
これら一般の大会は参加選手のレベルの差が激しいため、動作に優劣をつけやすく、動作分析が比較的容易になります。
 
勝者がなぜ勝ったのか、敗者がなぜ負けたのかが分かりやすいです。
 
そして敗者のどの部分を改善すればパフォーマンスが向上するのかも分かりやすいです。
 
さらに踏み込んで分析すれば、自分が介入して変化を出せる部分と出せない部分も考えることもできます。
 
勝者と敗者の差を見分けるのが難しいことが多いトッププレイヤーの試合とはその部分が大きく違います。
 
動作分析に慣れてくれば徐々に試合のレベルを上げていき、その小さな差を見抜けるよう動作分析をしていけばいいです。

【困難だとしてもトッププレイヤーの動作分析は絶対に必要】

動作分析は選手のパフォーマンスアップのために行われます。
 
ならば困難といえども、ハイパフォーマンスを発揮するトッププレイヤーの動作分析は絶対に必要です。
 
そこにはパフォーマンスアップのヒントがあります。
 
目指すべき動作の目標があります。
 
自分の動作分析能力がまだ不十分だとしても、目指したい動きのイメージを崩さないために、その競技のトッププレイヤー(せめてそのカテゴリー、年代でトップ)の分析は並行して行いましょう。
 
そして、最終的にはどのようなレベルでも動作分析を可能としていきましょう。
 

【まとめ】

今回は私の行なってきた、動作分析を上達させるための取り組みを紹介させていただきました。
 
いきなりトッププレイヤーの複雑な動作を分析することは困難なので、レベルを下げて動作分析の鍛錬をするというのは当たり前のことではあります。
 
しかし、このような地道な作業が動作分析の目を養う一番の近道だと考えます。
 
トッププレイヤーの試合はいくらでも見る手段はありますが、一般の試合は自らが足を運ばないと見られないことがほとんどです。
 
ぜひ時間を作って実際の試合会場へ赴くことをお勧めします。
 
なお、「多重中心構造」「構造運動学」を原理とした動作分析の具体的な方法は、認定スポーツトレーナーコースで徹底的に学習し習得していただけますので、ご安心ください。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。