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2017年12月02日

トレーナーなんていらない!!!

いつも公式ブログをご覧いただきありがとうございます。
統括部長として香川県で活動しております、赤山僚輔です。
今回は先日私が母校の香川県立三本松高校で地元の体育教諭向けに講義した内容やその後の先生方のリアクションについて共有したいと思います。


今回の機会は母校の野球部を夏の甲子園ベスト8に導いた日下監督からお声をかけていただきました。
『体育教諭対象に運動部の子もそうじゃない子に対しても股関節を柔らかくする方法を教えてほしい』
と依頼いただき、下記研究会で1時間の講義とその後約30人の地元体育教諭の方々と懇親会に参加をしてきました。
本会は、平成29年度香川県高等学校教育研究会東讃地区保健体育研究会という年に1回ある会でその色々な部会のなかの実技研修として指導を実施する機会を与えていただきました。
私の地元さぬき市の高校と東かがわ市の三本松高校の6校からこられた体育教諭を対象に、下記表題で以下のような内容の講義を行ってきました。

 
・一番の名医は自分自身という本当の意味とは?
—・いい方法探しではなく自分探しへ
—・硬さをとるのは簡単、原因を探るのは少し難しい
—・普段生徒に関わっている先生だからみれる視点がある。こうしなければならない!ではそうならない!
—・慢性障害や怪我は想定外理論でゼロにできる!!!
先生方やすでに三本松高校野球部で実践している内容を考慮して、当初依頼された内容よりさらに本質的な概念や取り組む思考をお伝えしてきました。
実技講習自体は和気あいあいとした雰囲気で非常に話しやすくしゃべらせていただけました。
実は高校卒業後ほとんど学校に顔を出したことがなく、もっと言うと私が通った母校が小学校・中学校と廃校になっており、地元にある唯一の母校へこういった形で凱旋できることに嬉しさを感じながら時間を過ごすことができました。

 
 

トレーナーなんていらないと言われたトレーナーが何ができるのか?

その後の懇親会で、国体でもお世話になっているバスケ関係の一人の先生から
『俺は色々な方法は勉強するけど、最終的には全部自分で選手に伝えてやりたいからトレーナーなんていらんのよ』
そして
『だから国体で赤山くんのアップとかクールダウンをみていたから機会があれば色々聞こうと思ってたんや!』
そういわれて持論を私にプレゼンしていただけ、それをどう改善することができるか。
でもトレーナーにお金を払うのは俺は嫌なんやと私に熱く語ってくれました。
 
実は懇親会の前の実技講習時にも私は
『トレーナーが全チームにいるのは非現実的でそうなければならないというのは本質的な解決にならない。体育教諭の皆様が身体の使い方を怪我しにくい方向にも伝えることができれば、世の中にトレーナーなんて部活レベルでは必要がなくなる。』
そうお伝えしてきました。
 
それを知ってか、知らずか懇親会から参加の前述の先生からトレーナー不要論を伝えられ、その場でお伝えできることを最大限お伝えし、その横にいたバレーの指導者にもその延長で身体操作や怪我を防ぐ思考についてお伝えしました。
皆様全力で目の前の選手のために行動し私のような若輩者に聞くことができる覚悟を目の当たりにして、我々のすべき方向性がまた明確化することができました。
スポーツトレーナー団体で活動している我々だからこそ、スポーツトレーナーを普及させることが目的ではなく、アスリートにとって一番よい未来を構築すること。
それこそが目的でならなければならないと感じています。
一番よい未来という観点や倫理観は時代背景も重なるので未来にどのような未来が求められているかは手探りにはなります。
ただスポーツトレーナーを普及させることすら手段である。
それを肝に銘じて活動していきたいと感じる時間を過ごしことができました。
貴重な機会を頂いた母校に本当に感謝しています。
ありがとうございました。


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