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2016年09月06日

動画でわかる!足関節内反捻挫で緩めておく軟部組織の場所

足関節捻挫とは一般的に不安定性を生ずるとされています。
確かに内反捻挫であれば内反方向に足関節がゆるくなります。
つまりA TFLやCFLがゆるくなるということです。
では「一方向にゆるくなる」ということはどういう現象が起きているのでしょうか。
つまりゆるくない反対側の組織は硬くなっていることが多いということ。
だから足関節捻挫後には足部を緩めておく場所があるのです。
さてそれはどこでしょうか?

何も知らずに足関節を固定しておくことはその後の足部の機能低下を引き起こしすかもしれません。

<気づかなかった足部の拘縮>

JARTA認定講師の吉田直紀です。
私が足関節捻挫の患者さんを担当していた頃。 教科書通り、足関節の固定や腓骨筋トレーニング、バランストレーニングをしていました。 しかしどうも復帰時にはスポーツ動作の不安が取りきれない。
「動きにくい・・」 「怖い・・」 なぜか??
よく見るとクライアントさんの足部が一定方向に固まっていたのです。
内反捻挫後にホワイトテーピングで固め続けてプレーをしていた選手。
足関節軟部組織の左右アンバランスが生じていたのです。
・内果周囲の軟部組織の短縮
・外果周囲の軟部組織の伸長
・アキレス腱の左右柔軟性アンバランス
という軟部組織のアンバランスが生じていたのです。
「足関節捻挫=ゆるい」 という固定概念は取り除いて選手の足部を評価する必要があります。
特に不必要なホワイトテーピングの固定は要注意です。

<足部軟部組織のアンバランスはどのような弊害を起こすか?>

・踵骨の可動域制限(回内)
・背屈可動域制限(外反優位での代償背屈)
・距骨可動域制限(後方滑り制限)
・前足部への荷重ストレス(背屈制限による2次的代償) などなど
あげればキリがありませんが足部に大きな影響を与えます。
捻挫→ゆるい→固定→トレーニング だけでは捻挫後の足関節には不十分。
正しい足関節の状態に戻すためには、正しい足部の運動軌道に修正する必要がある(つまり軟部組織 のバランスの修正)のです。

<動画でわかる!足関節捻挫後の緩める場所と方法>

ではどのような対象方法があるか、簡単にできる方法を1つご紹介します。アキレス腱周囲のモビライゼーションです。

1踵骨の回内外の可動域を確認(他動)
2アキレス腱周囲(脂肪体も含めて)をつまみ、全体を揺らすようにモビライゼーション
3再度踵骨の動きを評価
これだけで踵骨の動きが改善され左右のアンバランスが減少し、足関節の動きの軌道も良くなります。
もちろん内・外側の軟部組織の問題もあるのでしっかりと評価して治療してみてください。
JARTAテーピングセミナーでは足部の調整方法も実施していきます。
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