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2017年06月22日

その腹筋トレーニングなんの為にしてますか?

主に腹直筋を鍛える目的でクランチやシットアップ、レッグレイズやフロントブリッジなど、体幹前面を強化するトレーニングを実施したり、指導したことがある方は沢山いると思います。
その効果だけでなく弊害も理解し、指導していますか?

 
いつも公式ブログをお読み頂きありがとうございます。
 
うどん県で活動しております、統括部長の赤山僚輔です。
 
 
今回は体幹前面の筋肉を強化する弊害についてお伝えしたいと思います。

 
腹直筋をはじめ、体幹前面の筋肉を強化し柔軟性が低下することは体幹、胸郭の可動性を低下させパフォーマンスに大きく影響することはもはや周知の事実かと思います。
 
今回お伝えしたい部分はそこではなく、
 
股関節機能との関連です。
 

(アプリ Muscle Premium 7 より画像引用)
 
まず、皆様に確認してもらいたいのですが、しゃがみこみ動作でも仰向けで膝を抱えるようにしてもいいので深く股関節を曲げた際に詰まり感がどの程度あるか確認してみてください。

※耳はつままなくてもつまんでも今回はどっちでもいいです。笑
 
 
その後で、フロントブリッジを30秒3セント。そしてクランチ(シットアップではなく)を50回ほど実施してみましょう。
 
 
そして再度、しゃがんだり、寝転がって股関節を深く曲げてみてください。
 
 
 
どうでしょう。
 
詰まり感が増強したり、股関節が硬くなることが実感できると思います。
 
原因は様々ありますが、
・アウター優位に働くことで大腰筋が不活性化された
・腹直筋の付着であり恥骨の可動性が低下し股関節周囲筋の緊張を亢進させた
・上腹部の緊張亢進により、呼吸が一時的浅くなり横隔膜の可動性低下から筋連結のある大腰筋の可動性が低下した
 
 
などなど、他にもあげればきりがないほど要因はありますが、ここで重要なことは。
 
一側面からよいと思っているトレーニングでも、
別の側面から考えるとマイナスの学習になっており、
パフォーマンス向上の方向性に対してマイナスの学習になるトレーニングは選手たちは無自覚に実施している可能性が多々ある。
 
ということなのです。
 
 
良かれと思って実施している強化トレーニングが鼠蹊部の硬さを助長し、鼠蹊部痛や股関節の可動性低下の要因になっている。
 
もしそう考えられる場合、トレーニング方法については再考が必要かもしれません。
 
 
今年度実施予定のグローインペインセミナーでは、マイナスの学習を自身の身体で体験しその状態を組織ごとに評価、改善していくまでお伝えする予定となっております。
http://jarta.jp/j-seminar/groin-pain/
 
頻繁に行われている腹筋運動だからこそ、マイナスの学習をしっかり理解したうえで選手のサポートに関わってもらいたい。
 
我々の思いは選手に無駄な努力をして欲しくない。
 
努力の方向性を決めるのは指導者であり我々トレーナーの責任である。
 
そう認識しています。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 

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